【女性コラム】生きるに必要なものは何か?

 今年の年末年始は、これまでの人生の年末年始で一番充実した時間だったように思う。 

 自分がどうやって生きたくて、それをどういうかたちでやっていくのか、考えなおすきっかけになったお正月だった。 

両親と時間を共にし、息子や娘と過ごし、今後一緒にやっていくリヒトとも話をした。 

 気づいたことは、自分がやろうとしていることと、やりたいこととの間にまだ相違があるということ。


12月に大きく5つを手放した。
だけど、一番手放すべきを手放せていない自分がいること。
将来への不安や、やろうとしていることへの不安が自分の心の奥で残ったままになっている、どこかかみ合わない感覚は、そこにあることに気がついた。
そして、自分がどうしたいか?よりも、周囲の雰囲気や空気に持っていかれてしまい、また、周囲が私に抱いてくれている印象から受け取る私への期待や、施術のしごとにおける「二代目」という肩書や、そういうものにとらわれていた気がする。 

人の人生は、「どう生きるか」という考え方はもちろん根本的に大切だが、それをどういうかたちでやっていくかという「手段」をきちんと見極める、その「手段」次第だとあらためて感じることができた。 

私にとっての足かせは何か。 私にとって守るべきが何で、手放すべきが何か。
そういうことを、三人が気づかせてくれた。


私に足りないものは、自分自身の価値観がまだまだ自分軸でないということ。 

自分がこれまでしてきた経験とや積んできた実績と、今後自分がやっていきたいことのすり合わせをして、一番心地よく最適でかつ前向きに成長していけるかたちを探す。 

肩書や地位にとらわれない生き方。
守るべきものだけを守る生き方。 

手放すものを思い切って手放す。
守るべきものを全力で守る。
きっと、守るべき大切なものはごく僅かだし、そもそもそんなに多くのものは守れないのだと思う。 

それを安易に「守る」なんて思ってしまうから、持ち物が多くなり、両手がふさがる。 片手どころか両手空けておきたい。
大切に守れるものは、肩から下げるショルダーバック一つ分くらいにまとめたい。 

生きるのに本当に必要なものなんて、そのくらいのものだ。 持てないものは持たない。
中途半端に持ったところで、両手はふさがり、ついでに重くなって、足かせが増えるだけだ。 

無駄に期限を決めるのもやめよう。

なるようになるし、なるようにしかならない。 期限は有効な場合とそうでない場合があって、私にとっては期限は有効でないことが分かった。 期限を決めると、「かたちだけの完成」に走る自分がいる。 

ここしばらくでなおさら実感した。「直感」は当たる。 「なんか違う」の「なんか」は、大体あとで分かる。だから、「なんか違う」と感じたその理由はクリアじゃなくてもいい。 なにかと「なぜですか」的な理由がハッキリしないといけない風潮があるが、そんなのは、フィットするやり方が見つかった時点で初めてわかるものだと思う。
でも「違う」は間違いなく当たる。 

今の私にもっとも必要なのは、まずは自分の本音を、自分自身に対して全部吐き出すことだ。 

そして、そこで、『自分の描く理想』と現実がかみ合わない自分を、しっかりと確かめて、それに気づけた自分を認めることだ。 

今の私にとっては、あえてスピードを落とすことが、トップスピードに繋がる。 

・ ・ ・ ・ ・  

人は、知識も人脈も多い方がいいのは確かだ。
でも、その中で守れるものなんてしれている。
あなたにとって必要なものは何か。
もう一度、考えてみるのもいいかもしれない。 

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ご意見やご感想、質問、お待ちしています。

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上野宏子/heAco.-hi:ko-

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-プロフィール
上野宏子
山口県在住。
防府総合療術院院長として施術現場に立つ傍ら、婦人科スポーツ医学×NLP心理学のスキルを融合させた活動を展開。専門は「生理」。
高尾美穂氏より6年間婦人科スポーツ医学を学び、「生理への正しい理解ひとつで女性の人生は本気で変わる」と確信、生理に早くからフォーカスしたレアな存在。 音声配信アプリstand.fmを使った番組『Mission!ゴキゲン女子を増やせ!!』(旧・男女それぞれの生理への理解)では、クスっと笑えるネタを元に週2回声を届ける。番組内での不定期特別企画、『上野が本気を出すLIVE!!』では、ネガティブに捉えがちな生理・更年期や婦人科疾患、あるいは巷にある曖昧情報について、‘10000人の女子が聴いたら10000人全員に通用する’切り口から解説回答することで注目される。
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